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猫街道三拾三次 「藤沢」

【ここにご紹介するのは猫浮世絵師、歌川猫重による猫街道三拾三次。】
手前にいるのが四匹の座頭猫。座頭というのは、はりや按摩、琵琶の演奏などをする目の不自由なオス猫のことなんじゃ。ここの四匹のように座頭猫は髪を結っていないことが多いんじゃ。 手前の鳥居は江ノ島神社/弁才天への入り口でこの座頭猫たちはきっと今からそこにお参りにいくのじゃろう。こんなことは実際には全く有り得ないことじゃが、座頭猫に刀を持たせて、悪犬をどんどんやっつけるみたいなストーリーを書いて将来発明されるじゃろう活動写真にしたら、バカ受けするんじゃにゃいかと思うが、どうじゃろうか?そんな奇想天外な話に 飛びつくほど大衆は愚かじゃにゃいじゃろうか?(画集「猫街道三拾三次」より一部抜粋)

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猫街道三拾三次 「平塚」

街道をこちらに急いでおるのが飛脚猫。飛脚に配達を頼むと、通常よりもヒキャク的早く着くそうじゃ。江戸時代に街道が整備されてくるにつれ飛脚のサービスも向上し、京から鎌倉まで三日で配達されたこともあったそうじゃ。確か時間指定は出来んかったと思うがのう。こちらからテクテク歩いとるのは「空車」で引き返すテクシー、じゃなくて駕篭の二匹。駕篭は分解して、棒の方には笠をくくりつけて一匹がそれを担ぎ、もう一匹が本体の方を担いでおる。駕篭はこんなに軽くできたんじゃのう。そうでもしなければお客の重さに駕篭の重さが加わったらそりゃ大変なことじゃ。もちろん偉い役人猫の乗る競塩(せるしお)や千酎理(せんちゅり)は別じゃが・・・。(画集「猫街道三拾三次」より一部抜粋)

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猫街道三拾三次 「大磯」

猫街道の旅を一旦始めたら、天候に関わりにゃく、毎日旅を続けなければにゃらにゃいのは言わずと知れたこと。雨の日には蓑をつけるんじゃが、しみ込んでくる雨で蓑は重くなるし、完全には水気を防げないし、足元はぬかるみで、足は泥だらけ。こういう状態で1日歩けば完全に毛の中までびしょ濡れじゃ。でも注意せんといけにゃいのは、宿に入って直ぐさま“ぶるるるる!!”とやらないことじゃ! 壁も天井も周りにいる番頭さんもおかみ(女将)さんも、仲居さんもびしょ濡れになって、怒られること請け合いじゃよ。(画集「猫街道三拾三次」より一部抜粋)